“燈影”のいろいろな読み方と例文
新字:灯影
読み方割合
ほかげ65.5%
とうえい20.7%
ひかげ13.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燈影ほかげの見えない二階家にかいやが立ちつづいていて、その下六尺ばかり、通路になった処に、「ぬけられます。」と横に書いたあかりが出してある。
寺じまの記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そのあいだ——開けひろげてあるために明滅の烈しい燈影とうえいを、稲妻のように浴びながら、老公もほかの者も、じいっと座に耐えていた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて、細目にそっとあけると、左は喜兵衛の伝ったかた、右は空室あきま燈影ひかげもない。そこからかくに折れ曲って、向うへ渡る長廊下。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)