“燈心”のいろいろな読み方と例文
新字:灯心
読み方割合
とうしん87.5%
とうすみ8.3%
とうしみ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
従兄の白木しらき位牌いはいの前には燈心とうしんが一本火を澄ましていた。そのまた位牌を据えた机の前には娘たちが二人夜着よぎをかぶっていた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
後の十畳敷は寂然ひっそりと致し、二筋の燈心とうすみは二人の姿と、床の間の花と神農様の像を、朦朧もうろうてらしまする。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まなこのみいと大くて、病勝やまひがち痩衰やせおとろへたる五体は燈心とうしみの如く、見るだに惨々いたいたしながら、声のあきらかにして張ある、何処いづこよりづるならんと、一たびは目を驚かし、一たびは耳を驚かすてふ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)