“白木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらき83.6%
しろき16.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幕府では木租の中をいて、白木しらき六千を木曾の人民に与え、白木五千駄を山村氏に与え、別に山村氏には東美濃地方に領地をも与えて
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
程たたぬまにそこへ命じた白木しらきの板が運ばれたのを見すますと、たっぷり筆に墨を含ませて書きも書いたり、奔馬ほんばくうを行くがごとき達筆で
と云いながらずっと出た男の姿なりを見ると、紋羽もんぱの綿頭巾をかむり、裾短すそみじか筒袖つゝそでちゃくし、白木しろき二重廻ふたえまわりの三尺さんじゃくを締め、盲縞めくらじまの股引腹掛と云う風体ふうてい
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大兵肥満だいひやうひまんで、容貌の醜かつた津藤は、五分月代ごぶさかやきに銀鎖の懸守かけまもりと云ふ姿で、平素は好んでめくらじまの着物に白木しろきの三尺をしめてゐたと云ふ男である。
孤独地獄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)