“風体”のいろいろな読み方と例文
旧字:風體
読み方(ふりがな)割合
ふうてい88.8%
なり5.6%
いでたち1.6%
ふうたい1.6%
ごようす0.8%
ふう0.8%
フウテイ0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「成程、そう云えばそうだが……。あの女の風体ふうていが……」と、庄太は又かんがえた。「鶏に縁がありそうにも見えねえが……。鳥屋の女房かね」
半七捕物帳:51 大森の鶏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
難船した水夫のように、そこの浜辺で、空間的にも時間的にも手近かにありあわせた物を身につけ、おたがいの風変りな風体ふうていをあざ笑っている。
誰だか分りませんが、風体ふうていが悪いから、お由が目くばせをして茂二作を奥の方へ逐遣おいやり、中仕切なかじきりの障子を建切りまして、
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
呼声よびごえから、風体なり恰好かっこう、紛れもない油屋あぶらやで、あのあげものの油を売るのださうである。
雨ばけ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「いま出ていった提灯の連中は何者ですか。立派な風体なりをしていたが、真逆ここまで入ってきたわけじゃないでしょうね」
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
成る程この街で、一番珍しい奇妙な風体なりをしている、一番長生ながいきの白髪頭の老人を見付け出して、その人の身の上話しを聞かしてもらえば、屹度きっと面白い新規の話を聞く事が出来るに違いない。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
夜光を背にしてよくは見えないが、つんつるてんの紺飛白こんがすりに白い兵児へこ帯を太く巻いて、後世の英傑西郷先生の元祖みたいな風体いでたちだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ヤトラカン・サミ博士は、この、売占乞食うらないこじきに紛らわしい風体いでたちでもう、何年となく、せいろん島コロンボ市の、ことにマカラム街の珈琲コーヒー店キャフェ・バンダラウェラのあたりを、一日いっぱいうろついて
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
集とは其風体ふうたいの句々をえらび、我風体と云ふことを知らするまで也。我俳諧撰集の心なし。しかしながら貞徳ていとく以来其人々の風体ありて、宗因そういんまで俳諧をとなへ来れり。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
されば先生は常にはかまをも着せず、一書生いちしょせい風体ふうたいなるにかかわらず、予が家の婢僕等ひぼくら尊敬そんけいして、呼ぶに先生を以てし、門番もんばん、先生を見ればにわかに衣をまといてその裸体らたいおおいてれいせり。
「妾は眼が悪う御座いますので、三尺も離れた方の風体ごようすはボーッとしか解りませんが……」
近眼芸妓と迷宮事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
風体ふう、恰好、役雑やくざなものに名まで似た、因果小僧とも言いそうな這奴しゃつ六蔵は、そのふなばたに腰を掛けた、が、舌打して、
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
相手「予等ハ此地点ニ通リカカルヤ、一大驚異イチダイキョウイヲ発見セリ。突然予等ノ行手ユクテニ銃ヲシテ立チ防ガリタル一団アリ。彼等ハ異様イヨウ風体フウテイヲナシ身ノタケ程ノ雑草ザッソウチュウヒソミ居リシモノナリ。全身ニ毒草ドクソウノヨウナモノヲツケタルモ、……」(判読不能)
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)