“ふうたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
風袋66.7%
封袋13.3%
風体13.3%
風帯6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「分って居るさ、だけどむこうがいくらこっちを侮蔑したって、こっちの風袋ふうたいは減りもえもしやしないからな。」
世評に善くいはるる人も、実際はそれ程の大人物に非ず、悪くいはるる人も、亦それ程の悪人にあらず、古今皆しかり。個人の貫目くわんめを量らんには、世評の封袋ふうたいを除くことを忘るべからず。
大久保湖州 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
されば先生は常にはかまをも着せず、一書生いちしょせい風体ふうたいなるにかかわらず、予が家の婢僕等ひぼくら尊敬そんけいして、呼ぶに先生を以てし、門番もんばん、先生を見ればにわかに衣をまといてその裸体らたいおおいてれいせり。
雪の羅衣うすものに、霞の風帯ふうたい、髪には珊瑚さんご簪花さんかいと愛くるしく、桜桃おうとうに似るくちらんまぶた。いや蘭の葉そのものの如きしなやかな手ぶり足ぶり。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)