“門番”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もんばん64.7%
コンシエルジユ11.8%
コンシヱルジヱ5.9%
コンシェルジュ5.9%
ガードマン5.9%
コンゼルジエ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから足下おぬし深切しんせつがあるなら、門番もんばんにさううて、スーザンとネルをはひらせてくりゃ。(奧に向つて)……アントニー! ポトパン!
我が大詩人を知らないとはしからんと同行の内藤理学士にさゝやながら、内にはひつて門番コンシエルジユの婆さんに尋ねると、愛嬌あいけうの好い田舎気質ゐなかかたぎを保つて居る婆さんは
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
一寸の怒りもすぐ第六感をおびやかして、体中をブルブルさせさうな門番コンシヱルジヱは窓といふ窓を開けると、かう云つて怒鳴り散らした。階下からも人達が愕いて上つて来る。
瑪瑙盤 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
入口の門番コンシェルジュの窓には誰も居なくて祭の飾りの中にゼラニウムの花と向いあって籠の駒鳥がさわやかに水を浴びていた。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
生々しい膝節を出してスカートのような赤縞のケウトを腰につけたスコットランド服の美貌の門番ガードマンが銀盆の上に沢山の「平凡」を運んで来た。
バットクラス (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ミツシヱルのアパルトは、この建物の中でも特に古ぼけた石造りで、門番コンゼルジエの入口は、まるで肥料倉庫のやうな、ガラガラと鳴る大きな扉がしまつてゐた。
瑪瑙盤 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)