“もんばん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
門番91.7%
閽者8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このとき諭吉ゆきちは、しろ門番もんばんをするつとめがありました。三日みっかに一どは、そのばんがまわってきます。そのだけは、ひるはうつすことができません。
どこからともなく、やわらかなかぜはなのいいかおりをおくってきますので、それをかいでいるうちに、門番もんばんはうとうとと居眠いねむりをしていたのであります。
お姫さまと乞食の女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
閽者もんばんは児を抱いた若い女の来たことを取りついだ。南は逢わなかった。南はその夜門の外で女と児の啼く声を徹宵よっぴて聞いたが、黎明よあけごろからぱったり聞えなくなった。
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その時南の家へ二梃の輿こしが来た。閽者もんばんは出て往って聞いた。
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)