“徹宵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てっしょう64.4%
よっぴて17.8%
てつせう13.3%
よつぴて2.2%
よどほし2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に歳暮さいぼの夜景の如き橋上きょうじょうを往来する車のは沿岸の燈火と相乱れて徹宵てっしょう水の上にゆらめき動く有様銀座街頭の燈火よりはるかに美麗である。
お銀は急いで医者へ連れて行ったが、その晩は徹宵よっぴて母親が床のうえに坐って、冷えやすい病児の腹を、自分の体で温めていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
殊に歳暮さいぼの夜景の如き橋上けうじやうを往来する車のは沿岸の燈火とうくわと相乱れて徹宵てつせう水の上にゆらめき動く有様ありさま銀座街頭の燈火とうくわよりはるかに美麗である。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
つち徹宵よつぴてさういふ作用さよういとなんだばかりに、拂曉あけがたそらからよこにさうしてなゝめしもかして、西風にしかぜたゞちにそれをかわかして残酷ざんこく表土へうどほこり空中くうちうくる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しかし大胆な男でしたから、どうかしてこの不思議な嚏の主をみつけてやらうと考へましたので四日目の晩から屋根の上に布団をしいて、徹宵よどほし張り番をしながら寝ることにきめました。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)