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徹宵
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てつせう
ふりがな文庫
“
徹宵
(
てつせう
)” の例文
殊に
歳暮
(
さいぼ
)
の夜景の如き
橋上
(
けうじやう
)
を往来する車の
灯
(
ひ
)
は沿岸の
燈火
(
とうくわ
)
と相乱れて
徹宵
(
てつせう
)
水の上に
揺
(
ゆらめ
)
き動く
有様
(
ありさま
)
銀座街頭の
燈火
(
とうくわ
)
より
遥
(
はるか
)
に美麗である。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
僕は頭重うして立つ
能
(
あた
)
はず。円月堂、僕の代りに
徹宵
(
てつせう
)
警戒の任に当る。
脇差
(
わきざし
)
を横たへ、
木刀
(
ぼくたう
)
を
提
(
ひつさ
)
げたる状、彼自身
宛然
(
ゑんぜん
)
たる○○○○なり。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
前夜は実に
徹宵
(
てつせう
)
してルールを研究した而已ならず、学習院の各運動部選手も亦同院から審判を出したのを名誉とし、一人も洩れなく凡て見物に来た。
野球界奇怪事 早慶紛争回顧録
(新字旧仮名)
/
吉岡信敬
(著)
徹宵
(
てつせう
)
、ひつきりなしに𢌞つてゐる幾組かの火の番は、私娼達の逃亡をも見𢌞つてゐるのであつた。
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
夜ごとに近郷近村より集り
來
(
きた
)
れる若き男女殆ど無數、皆この一塲の廣塲に集りて、
徹宵
(
てつせう
)
踊り騷ぐを常となし、
夜深
(
やしん
)
に至るに從ひて、その踊の
圈
(
わ
)
次第に大に、一時二時頃に及べば
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
外へ出ると
何
(
ど
)
の
酒場
(
バア
)
も
珈琲店
(
キヤツフエ
)
も
徹宵
(
てつせう
)
して除夜を送る客で満ちて居た。(一月四日)
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
倫敦
(
ロンドン
)
に居る芸術家の
或
(
ある
)
一部が英国の習慣を破り
徹宵
(
てつせう
)
して隠し芸を出し
乍
(
なが
)
ら遊ぶ為に新しく会員組織で設けた
巴里
(
パリイ
)
風の
酒場
(
キヤバレエ
)
である。まだ先週から開いたばかしなので広くは知られて居ない。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
徹
常用漢字
中学
部首:⼻
15画
宵
常用漢字
中学
部首:⼧
10画
“徹宵”で始まる語句
徹宵痛飲
徹宵護衛
徹宵酒肴