“巴里”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
パリ52.2%
パリー37.1%
パリイ7.2%
ぱり1.8%
ぱりー1.1%
パリージ0.4%
パリス0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その息子さんも、一千八百四十一年になさった旅の途次、オペラ座の歌姫にだまされたあげく、巴里パリの客舎で、同じような死に方をして果てました。
寡婦 (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
今日でも、モスクワ市トゥウェルフスカヤ街に店舗を張っている理髪師は、巴里パリ風と称するロシア式剪髪によって、盛に客の衿頸に毛を入れている。
シナーニ書店のベンチ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
○米国は市俄古シカゴ紐育ニューヨークいづこも暑気非常なる故龍動ロンドンまたは巴里パリーの如くひんき風俗は堪難たえがたし。
洋服論 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
こうした母国の意気組を、はるかに巴里パリーの片隅から眺めていると、片足を棺桶かんおけに突込んでいる私でさえ、真に血湧き肉躍るばかりである。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
予等は主として巴里パリイとゞまつて居た。従つてこの書にも巴里パリイの記事が多い。「巴里パリイより」と題した所以ゆえんである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
巴里パリイの家の大きな三つの姿見に毎日半襟と着物のつりあひを気にして写し抜いた事などが醜い女のねたみのやうに胸を刺すのであつた。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
私はこの男と共に、巴里ぱり一寓いちぐうに住まって、朝夕皿を洗ったり、煮物をしたりして、つまり二人で自炊生活を営んでいたのであった。
感応 (新字新仮名) / 岩村透(著)
たとへば巴里ぱりのノートルダムの寺塔じたふ有名いうめい怪物くわいぶつ繼合物つぎあはせものではなくて立派りつぱまとまつた創作さうさくになつてる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
夜遅く巴里ぱりーの裏通を歩いてゐると、一種独特な臭気が、何処からともなく鼻をついて来る。それが多くは、冬または冬に近い季節の夜である。
風邪一束 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
十一時頃に藤の裏葉を書いてしまつて、それから巴里ぱりーへ送る手紙を書いた。
六日間:(日記) (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
我彼に曰ふ。あゝ汝はアゴッビオのほまれ巴里パリージにて色彩しきさいとなへらるゝわざの譽なるオデリジならずや。 七九—八一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
我は巴里パリージのとある屠戸にくやの子なりき、昔の王達はやみなかくれて、灰色の衣を着る者獨り殘れるのみなりし頃 五二—五四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ああ笛鳴る思ひいづるはパノラマの巴里パリスの空の春の夜の月
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)