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『風邪一束』
ふりがな文庫
『
風邪一束
(
かぜひとたば
)
』
年久しくその名を聞き、常に身辺にそれらしいものゝ影を見ながら、未だ嘗てその正体をしかと捉へることの出来ないものに、風邪がある。 風邪は云ふまでもなく一種の病である。多くは咽喉が荒れ、咳が出、鼻がつまり、頭が痛み、時には熱が上り、食慾進まず、 …
著者
岸田国士
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「時事新報」1929(昭和4)年1月3、4日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約12分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
苦力
(
くりい
)
巴里
(
ぱりー
)
白
(
せりふ
)
厦門
(
あもい
)
眩暈
(
めまひ
)
香港
(
ほんこん
)
卒
(
お
)
呼吸
(
いき
)
打狗
(
たかお
)
発
(
た
)
翳
(
かざ
)
莚
(
むしろ
)
風邪
(
かぜ
)