“眩暈”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
めまい67.2%
めまひ17.0%
げんうん4.8%
めま2.2%
くるめき1.7%
めくるめ1.3%
めくるめき1.3%
くら0.9%
めくる0.9%
くる0.4%
(他:5)2.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“眩暈”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語44.2%
文学 > 英米文学 > 小説 物語11.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
いつも人と会うときには殆どぐらぐら眩暈めまいをして、話をしていなければならんような性格なので、つい酒を飲むことになる。
わが半生を語る (新字新仮名) / 太宰治(著)
小夜子は軽い眩暈めまいを感じた。もしや、夫がその面影を人知れず懐しんでいるとしたら——と、思うと、彼女は堪らなかった。
美人鷹匠 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
圭介は近頃興奮するとくらくらと眩暈めまひがし、頭の中がじーんと鳴るので、なるべく物事に臨んで冷静に構へる必要があつた。
六白金星 (新字旧仮名) / 織田作之助(著)
謔語じやうだんの積りで言つて見て、私は眩暈めまひを紛さうとしたが、何となく底の知れない方へ引入れられるやうな氣がした。
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
すると、白い壁や天井がかすかに眩暈げんうんを放ちだす、あの熱っぽいものが、彼のうちにもうずきだした。
秋日記 (新字新仮名) / 原民喜(著)
彼は椅子いすの上に身を落とし、頭と両腕とを寝台の上に投げ出し、とらえ所のない考えのうちに沈み、あたかも眩暈げんうんでもしてるかのようだった。
矢代は列車が次第に膨れてゆくように見え、身体が凄い渦の中に吸い込まれて流れるような眩暈めまいを感じた。
旅愁 (新字新仮名) / 横光利一(著)
それをしも押しのけて、自らによって他を焼き尽そう情熱、自分はまたしても眩暈めまいがした。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
あへげば、紅火こうくわ煩悩ぼんなう』の血彩ちいろくんずる眩暈くるめきよ。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ただにたゆたふ眩暈くるめきの、恐怖おそれの、ほの哀愁かなしみ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
老いたる男、最後の一撃をなさむとする所に、忽ち眩暈めくるめき倒れ、槌は手を離れて地上に落つ。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
その眩暈めくるめくばかりの重い香は彼には最初の接吻の甘美を思ひ起させるものであつた。
そはえもわかね、えわたる若きいのち眩暈めくるめき
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
心に充ちて——眩暈めくるめき、転落、潰乱、はた遺恨!——
私はジッと見詰めているうちに、握りしめたや脇の下からネトネトとした脂汗が滲出にじみで、眼も頭も眩暈くらみそうな心の動揺に、どうしてもその部屋を抜出さずにはいられなかった。
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
あたりは、ギラギラと、目も眩暈くらむような、明るい真夏の光線に充たされていた。そのためか、真白な四肢と、深紅の水着——、それを彩る血潮との対照が、ひどく強烈に網膜につきささるのであった。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
眩暈めくるめく悲愁かなしみはて
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
太陽も眩暈めくるめくか
その青澄あおずんだ、底無しの深淵ふちを、いつまでもいつまでも見つめているうちに、私の目は、いつとなくグルグルと、眩暈くるめき初めました。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そとは金を施したれば、みる目眩暈くるめくばかりなれども、内はみな鉛にて、その重きに比ぶればフェデリーゴの着せしは藁なり 六四—六六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
疲れ倦み眩暈くるめくけわひ。
小曲二十篇 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
重き煙草にまどはしく眩暈めくらみながら。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さて田圃道を独り帰るに、道すがら、之を見る者は、皆目送して、「鯉なり鯉なり、好きりょうなり」と、口々に賞讃するにぞ、却つて得意に之を振り廻したれば、哀れ罪なき鯉は、予の名誉心の犠牲に供せられて、さぞ眩暈めんけんしたらんと思ひたりし。
釣好隠居の懺悔 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
三に、わしを飛ばそうとすると、クロは白蝶群はくちょうぐん毒粉どくふん眩暈よって、つばさを弱められ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)