“めま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
38.5%
目交20.5%
眩暈12.8%
眼交7.7%
目暈5.1%
5.1%
牝馬2.6%
目舞2.6%
目配2.6%
眼眩2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身動きするたびに、絹摩きぬずれの音がして、麝香猫じやかうねこのやうなにほひがぷん/\する。男はめまひがしさうになつて来た。
と、少し横にすねたような行灯あんどんのみえる小料理屋の門の前に止まると、新兵衛は、あごをしゃくるようにして目交めまぜをし乍ら、さっさと中へ這入はいっていった。
山県有朋の靴 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
娘はさすがに極りが惡かつたものか、床の上へ起き直らうとしましたが、眩暈めまひでもしたものか、あわてて前褄まへづまを掻き合せて俯向うつむきになつてしまひました。どこかひどく痛む樣子です。
プリヘーリヤは、ドゥーネチカとラズーミヒンに眼交めまぜをした。
その上、これは大事なことですが、近頃では、この私もなんとなく身体がダルくときどき嘔気はきけがしたり、目暈めまいがしたり、どうも尋常ではございません。
まわりを見ると同じ年ごろの娘たちはたいていつれがあって、おかしそうに耳こすりをしたり、ささやいたりめまぜをしあったりしている、慎ましくとりつくろっているだけ余計に楽しそうである。
合歓木の蔭 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
また百濟の國主こにきし照古せうこ牡馬をま壹疋ひとつ牝馬めま壹疋を、阿知吉師あちきしに付けてたてまつりき。この阿知吉師は阿直あちの史等が祖なり。また大刀と大鏡とを貢りき。
梯子段はしごだんも真っ先きに降りようとして、欄干に手を掛けたが、直ぐよろけ出した。背後うしろにいた学士と女とが手を貸した。病人は「少し目舞めまいがするのだよ」と云った。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
早速の目配めまぜ、お園の手を取り、行かむとするを、どつこい、ならぬと、遮りて『お前はどこの、細君様かみさんか知らねえが、この女には用がある。行くなら一人で歩みねえ。この女だけ引止めた』
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
果せるかな、眼眩めまいを感ずる程遥かの真下に、先刻さっきまで取調べていた女の屍体が横っている。——まぎれもなく、其処は女湯の天井裏だったのだ。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)