めま)” の例文
直次郎は女へにこりと微笑ほほえみ、心配するなと云うめまぜをしながら伯父の後を追った。——勘兵衛は近寄ってくる甥の面前へ華鋏はなばさみを突出しながら
嫁取り二代記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
まわりを見ると同じ年ごろの娘たちはたいていつれがあって、おかしそうに耳こすりをしたり、ささやいたりめまぜをしあったりしている、慎ましくとりつくろっているだけ余計に楽しそうである。
合歓木の蔭 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)