“前褄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まえづま55.6%
まへづま44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でっぷりよく肥えた顔にいちめん雀斑そばかすが出来ていて鼻のあなが大きくひろがり、揃ったことのない前褄まえづまからいつも膝頭ひざがしらが露出していた。
洋灯 (新字新仮名) / 横光利一(著)
お八代さんは前褄まえづまをからげたままサッサと梯子を登って、窓のふちに手をかけながら、矢張やっぱり私と同じようにソロッと覗き込みました。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「何しろ、大變な女でした。くびり殺されても、前褄まへづまをピタリと合せて、ふくらはぎも見せないんだから、良いたしなみでせう」
たもとすべつてちうまつた、大切たいせつ路銀ろぎんを、ト懷中ふところ御直おんなほさふらへと据直すゑなほして、前褄まへづまをぐい、とめた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)