“膝頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひざがしら96.6%
ひざかしら1.7%
こぞう0.8%
ひざっこ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ああ、ムーさんだわね、向うから二番目に、キミちゃん、まだ寝ているわ」と女給頭のお富が彼の膝頭ひざがしらの辺から頓狂とんきょうな声をあげた。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
主人は黙つて其の紙包を開けり、中より出でしはしわクチヤになれる新聞の原稿なり、彼は膝頭ひざかしらにて稍々やゝ之を押し延ばしつ、口のうちにて五六行読みもて行けり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
細君は出てゐた膝頭こぞうサンを一寸隱して「話してらつしやいな」と今糊を含ました刷毛を一枚の手紙の上にべたと下しながら、目は其刷毛の方を見たまゝで言ふ。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
うか、それで婆ア様ア悦んで行くのだ、久しく尋ねねえだが秋口は用が多えで此の間買った馬は二両五粒だが、たけえ馬だ、見毛みけいが、うも膝頭ひざっこ突く馬で下り坂は危ねえの
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)