“頬”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ほお59.1%
10.7%
ほゝ10.3%
ほほ10.0%
ほっ5.9%
ほう1.8%
ほつ0.8%
これ0.3%
ほっぺた0.3%
ほヽ0.3%
(他:2)0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“頬”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語71.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語11.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)8.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
娘は暫くあたりを見廻していたが、突然つめたい春の夜風にでも吹かれたように、ほおをおさえながら、立ちすくんでしまった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
客は外套の毛皮のえりに肥ったほおうずめながら、見ると云うよりは、にらむように、狭い店の中へ眼をやった。
魚河岸 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そして、ホテルの料理番は私のっぺたを一さじ喰べて見て、「おや、これは上出来だ」などと申すことでございましょう。
玉ちやんはつぺたをおとうさんの胸に押し附けて、目を半分いておとうさんを見て、すう/\と息をしてゐる。
半日 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
かぜさへぎられてはげしくはあたらぬそらに、蜘蛛くもほゝにかゝるもわびしかりしが
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あれ、ほゝてのひらへもたせてゐる! おゝ、あのほゝれようために、あの手袋てぶくろになりたいなア!
昔「羅生門らしやうもん」と云ふ小説を書いた時、主人公の下人げにんほほには、大きい面皰にきびのある由を書いた。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その瞬間しゆんかんわたしひだりほほなにかにやとほどげられた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「ねえかも知れないが危険だぜ。ここにこうしていても何だか顔が熱いようだ」と碌さんは、自分のほっぺたをで廻す。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その時の彼女の態度は、細い人指ひとさしゆびで火鉢の向側から自分のほっぺたでも突っつきそうにれ狎れしかった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かほをあげしときほうなみだあとはみゆれどもさびしげのみをさへせて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
夫人ふじんかすかにうち點頭うなづき、俯伏ひれふして愛兒あいじくれないなるほう最後さいご接吻せつぷんあた
ほつぺたのにくが、どつちかちがへば、かたがりべいと不具かたわぢや、それではうつくしいをんなでねえだよ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
『おうちかへつたら、とうさんやかあさんにておもらひなさい。おまへさんのほつぺたのあかいろもこのおばあさんのこゝろざしですよ。』
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
やがて頭巾を取ると総髪そうはつ撫付なでつけで、額には斯う疵がある、色黒くせい高く、これからこれ一抔いっぱいひげが生えているたくましい顔色がんしょく
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と云うので手水鉢ちょうずばちのそばで手を洗って居りますると、庭の植込うえごみの処に、はっきりとは見えませんが、頬骨のとがった小鼻の落ちました、眼の所がポコンとくぼんだこれからこれ胡麻塩交ごましおまじりひげが生えて、頭はまだらに禿げている痩せかれた坊主が、
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「お父つあん。あのおばさまの、ほっぺたの穴は、なにしたのだべ?」
再度生老人 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
夫はお房が可愛くて成らないという風で、「この児のほっぺたは俺の母親おっかさんに彷彿そっくりだ」などと言っているかと思えば、突然だしぬけにお雪に向ってこんなことを言出す。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
かならずともなひておちや御用ごようにてもたまへ、おわかりにりしかとほヽずりしてへば
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
をんなかたほヽをよせると、キモノの花模様はなもやうなみだのなかにいたりつぼんだりした、しろ花片はなびら芝居しばゐゆきのやうにあほそらへちら/\とひかつてはえしました。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
ぺん宣言書せんげんしよ==其は頭から尻尾しつぽまで、爆發ばくはつした感情の表彰へうしやうで、激越げきえつきはめ、所謂阿父のよこつらたゝき付けた意味のものであツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
小さな声で、『ねえ、あたしほつぺたに風邪引いちやつてよ……』