“ほゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
93.7%
2.5%
1.3%
此家1.3%
1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
言葉ことばやさしく愛兒あいじ房々ふさ/″\せる頭髮かみのけたまのやうなるほゝをすりせて、餘念よねんもなく物語ものがたる、これが夫人ふじんめには、唯一ゆいいつなぐさみであらう。
銀杏いてふ木蓮もくれんほゝかへで
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ほゝけ立つ尾花すゝきのそよぎにまかせた焼跡の冬のきびしさはしみ/″\こたへた。これでも戦災前は知名人の門標もちらほら目立つほどの静雅な邸宅続きのブルジョア小路だつたのである。
老残 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
八重「半治はん誠にほめえはりいよう、ほれじゃアまねえよ、ふァたい此家ほゝているに、ほめえがほんなほとをひてや親分ほやぶんまねえよ、小兼ほはねはんにひまになってへえれってえ、ほれじゃア可愛ははひほうだアへえ」
與吉よきちいもくちつていつてぐにあついというていた。おしな與吉よきちほゝをふう/\といてそれからいも自分じぶんくちんでやつた。おしな茶碗ちやわんうしてえた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)