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『老残』
ふりがな文庫
『
老残
(
ろうざん
)
』
終戦と共に東京の空が急に平穏にかへつたときは誰もがホツとしたであらう。が、それから当分の間、あの遠くでならす朝夕のサイレンの声が空襲警報のやうに聞えて、いやだつた。鳴らすやつもさうした錯覚をねらつて、からかひ半分にやつてゐるやうにさへ思へた …
著者
宮地嘉六
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論」1952(昭和23)年3月号
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約44分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間13分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
呆
(
ほゝ
)
放
(
はふ
)
極
(
きは
)
刻
(
ほ
)
爽
(
さは
)
瞑
(
めい
)
上手
(
じやうず
)
執拗
(
しつえう
)
姑
(
しうとめ
)
抱
(
かゝ
)
抽籤
(
ちうせん
)
支
(
さゝ
)
昵懇
(
ぢつこん
)
潜
(
くゞ
)
衣
(
ぎぬ
)
訊
(
たづ
)
訪
(
たづ
)
踵
(
かゝと
)
転
(
うた
)
馳
(
ば
)
高
(
だか
)
下職
(
したしよく
)
交
(
か
)
佇
(
たゝず
)
僅
(
わづ
)
性懲
(
しやうこ
)
怨霊
(
をんりやう
)
悄
(
しよ
)
憎悪
(
ぞうを
)
揺
(
ゆら
)
油然
(
いうぜん
)
略
(
ほ
)
痒
(
か
)
細
(
こまか
)
脳裡
(
なうり
)
薪
(
たきゞ
)
蹂躙
(
じうりん
)
造作
(
ざうさ
)
遂
(
つひ
)
金儲
(
かねまう
)
上衣
(
うはぎ
)
並
(
なみ
)
乙女
(
をとめ
)
儲
(
まう
)
勿体
(
もつたい
)
占師
(
うらなひし
)
即
(
すなは
)
叩
(
たゝ
)
唯
(
たゞ
)
喇叭
(
らつぱ
)
喚
(
よ
)
噂
(
うはさ
)
夕映
(
ゆふばえ
)
夕闇
(
ゆふやみ
)
夕陽
(
ゆふひ
)
妬情
(
とじやう
)
崕上
(
がけうへ
)
崩
(
くづ
)
性分
(
しやうぶん
)
恰好
(
かつかう
)
或
(
あ
)
摘
(
つ
)
此所
(
こゝ
)
瀟洒
(
せうしや
)
狡智
(
かうち
)
独酌
(
どくしやく
)
硯
(
すゞり
)
空洞
(
くうどう
)
聊
(
いさゝ
)
苗字
(
めうじ
)
蒲団
(
ぶとん
)
蜿蜒
(
ゑんえん
)
蝋燭
(
らふそく
)
被
(
き
)
親父
(
おやぢ
)
赤錆
(
あかさ
)
迂濶
(
うくわつ
)
速
(
すみや
)
長髯
(
ちやうぜん
)
陥
(
お
)
雑炊
(
ざふすゐ
)
頓狂
(
とんきやう
)
一棟
(
ひとむね
)
万燈
(
まんどう
)
乞食
(
こじき
)
体
(
てい
)
俯向
(
うつむ
)
傷
(
いた
)
兎
(
と
)
凄然
(
せいぜん
)
判
(
わか
)
割箸
(
わりばし
)
叶
(
かな
)
咽
(
むせ
)
喉首
(
のどくび
)
喰
(
く
)
国許
(
くにもと
)
垂水
(
たるみ
)
垢
(
あか
)
堪能
(
たんのう
)