“崕上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がけうえ50.0%
がけうへ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その桃に向って、きざまに、ふと見ると、墓地はかちの上に、妙見宮の棟の見ゆる山へ続く森の裏は、山際から崕上がけうえを彩って——はじめて知った——一面の桜である。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さらにさかのぼつて回想すると、このへん一郭は佐賀藩主N侯爵の屋敷で、今の崕上がけうへの総理大臣官邸が昔は御殿と称してゐた洋館建の侯爵本邸だつたのだ。
老残 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)