“垢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あか98.8%
よご0.6%
0.3%
はじ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日の光が斜めに窓からさし込むので、それを真面まともに受けた大尉のあかじみた横顔にはらない無性髯ぶしょうひげが一本々々針のように光っている。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
あとに包みがえからあとを追っかけて境内やまじゅうたずねたが知れえから、まア此家こゝへ来るとおめえさま足いよごれたてゝ洗ってあがる所、荷物に木札が附いてるから見れば知れる
おゝ、だうは形無し、か、去りて明存みやうそんし‥‥だな、廣太郎は、白い飛沫をあげて降りつゞけてゐる雨のうつたうしさを眺めて肚のなかから佗しさの溜息を吐いてゐた。
濡れた葦 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
彼はうなじの上に振上げられた白刃はくじんをまざまざと眼に見るような気がした。同じように感ずればこそ、理兵次もはじを含んで遁亡とんぼうしたものに相違ない。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)