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垢染
読み方 | 割合 |
あかじ | 80.8% |
あかじみ | 15.4% |
あかぞめ | 3.8% |
女の方は二十前後の若い妻らしい人だが、
垢染みた
手拭を
冠り、
襦袢肌抜ぎ
尻端折という風で、前垂を下げて、
藁草履を
穿いていた。
そのうち磯が眠そうに
大欠伸をしたので、お源は
垢染た
煎餅布団を一枚敷いて一枚
被けて二人一緒に
一個身体のようになって首を縮めて寝て了った。
一巻のブックを
懐にして、
嘉平治平の
袴の
焼海苔を
綴れる如きを
穿ち、フラネルの
浴衣の洗ひ
曬して
垢染にしたるに、
文目も分かぬ
木綿縞の
布子を
襲ねて、ジォンソン帽の
瓦色に化けたるを頂き