“垢脱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかぬ80.0%
あかぬけ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その文章ぶんしやうも如何にもすつきりと垢脱あかぬけがして居て、讀んで居ては、實に氣持きもちいものですが、とくに氏の長所である心理描寫しんりべうしやといふ點に就て云へば
三作家に就ての感想 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
気爽きさくらしい叔母はちょッと垢脱あかぬけのした女であった。まゆの薄い目尻めじりの下った、ボチャボチャした色白の顔で、愛嬌のある口元から金歯の光がれていた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ふう一寸ちょっと垢脱あかぬけのした処が有ったかも知れぬが、それとても浮気男の眼をぐらいの価値で大した女ではなかったのに、私は非常に感服して了った。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)