“垢脱(あかぬ)” の例文
その文章(ぶんしやう)も如何にもすつきりと垢脱(あかぬ)けがして居て、讀んで居ては、實に氣持(きもち)の好(い)いものですが、特(とく)に氏の長所である心理描寫(しんりべうしや)といふ點に就て云へば
三作家に就ての感想 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
気爽(きさく)らしい叔母はちょッと垢脱(あかぬ)けのした女であった。眉(まゆ)の薄い目尻(めじり)の下った、ボチャボチャした色白の顔で、愛嬌のある口元から金歯の光が洩(も)れていた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
すでに七八歳(さい)になっているので、ちょっと中年を過ぎた落付きを持っているので、その魅力は垢脱(あかぬ)けがしていた。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ギョロリッとして怜悧相(りこうそう)で垢脱(あかぬ)けた小意気(こいき)な男でございます。