“小意気”の読み方と例文
旧字:小意氣
読み方割合
こいき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悪魔! 悪魔! 赤いももひきに赤いまんと、蝸牛かたつむりの頭巾に小意気こいきな鬚のメフィストフェレスは、いま銀のつばさを一ぱいに張ってこの大ぞらを飛行している。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
私の知る日本橋区内住居者は——いわゆる江戸ッ児は、美化されて伝わったそんな小意気こいきなものでもなければ、洗練された模範的都会人でもない。かなりみじめなプロレタリヤが多い。
母は私を、ちょっと小意気こいきな家につれて行った。私達はその家のあががまちに腰を掛けて、しばらく待った。すると黒襦子くろじゅすの帯を引き抜きに締めた年増としまの女が出て来て横柄おうへいに私の母に挨拶あいさつを返した。