“小気”のいろいろな読み方と例文
旧字:小氣
読み方割合
こき80.0%
こぎ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると幕下のひとりに、小気こきのきいた奴があって、その湯にはいっている家康公に傘をさしかけながら、背中を流した。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「はい。」ほゝまるい英太郎と違つて、これは面長おもながな少年であるが、同じやうに小気こきいてゐて、おくする気色けしきは無い。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
大抵どの下宿屋にも特別に幅を利かせている客があるもので、そう云う客は第一金廻りが好く、小気こぎが利いていて、おかみさんが箱火鉢を控えて据わっている前の廊下を通るときは、きっと声を掛ける。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)