“こき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
古稀45.5%
小気12.1%
小氣6.1%
6.1%
6.1%
扱入3.0%
古木3.0%
呼気3.0%
小木3.0%
弘徽3.0%
胡騎3.0%
3.0%
骨器3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御夫妻おふたりの喜の字と、古稀こきと、金婚式と、再修シェークスピヤ四十巻完訳のお祝いのことばかりがうれしくて念頭に離れなかった。
古い暦:私と坪内先生 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「はい。」ほゝまるい英太郎と違つて、これは面長おもながな少年であるが、同じやうに小気こきいてゐて、おくする気色けしきは無い。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
にあるころ唐棧とうざんぞろひに小氣こきいたまへだれがけ、お世辭せじ上手じようず愛敬あいけうもありて、としかぬやうにもい、父親てゝおやときよりはかへつてみせにぎやかなと評判ひやうばんされた利口りこうらしいひと
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そのような優しさ劬わり深さをみせられるよりは、寿女は、罵られながらこき使われたほうがましだと思った。
痀女抄録 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
その香故にその花故に人は老を泣きぬ泣かれぬこき紅椿べにつばき
短歌 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
「馬酔木の花を袖に扱入こきれな」というのが此歌の眼目で佳句であるが、「引きぢて折らば散るべみ梅の花袖に扱入こきれつまばむとも」(巻八・一六四四)の例もあり
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
池水いけみづかげさへえてきにほふ馬酔木あしびはなそで扱入こきれな 〔巻二十・四五一二〕 大伴家持
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
これは前にも書いたやうに作歌上の素人しろうと談義たるのみならず、古木こき君を前にして書いたもの故、読者も余りてにせずに一読過されんことを希望してゐる。(十五・五・二十四・鵠沼くげぬまにて)
又一説? (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
帽子の耳蔽のなかで呼気こきが凍って氷殻ができ、それが針のように頬を突刺す。
新西遊記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
天野信景のぶかげ翁の『塩尻しおじり』には、尾州小木こき村の百姓の妻の、産後に発狂して山に入り、十八年を経てのち一たび戻ってきた者があったことを伝えている。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それでも「仁寿」「承香じょうこう」「常寧じょうねい」「校書」「清涼」「弘徽こき」「麗景」「登花」の八殿でんせられている大屋根と大屋根との谷はずいぶん長い
将軍および成安侯韓延年の率いる各八百人だが、それぞれ黄と白とのをもって印としているゆえ、明日胡騎こきの精鋭をしてそこに攻撃を集中せしめてこれを破ったなら
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
独りブックリ/\こきながら出て行ッたアだ(谷)フーム何所へ行たか、目当も無い癖に(小)何だかお前様の事を言ッたアだぜ、わしが廊下をはいて居ると控所の内で谷間田は好年いゝとしイして煽起おだてエ利くッて
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
一、石器せきき—(石の矢の根、欠き造りの石の斧、磨き造りの石の斧) 二、土器どき—瓶、鉢、壺、椀、人形。三、骨器こき 四、角器かくき
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)