トップ
>
紅椿
ふりがな文庫
“紅椿”の読み方と例文
読み方
割合
べにつばき
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
べにつばき
(逆引き)
そういいながら倉地は愛子の顔ほどもあるような大きな手をさし出して、そうしたい誘惑を退けかねるように、
紅椿
(
べにつばき
)
のような
紅
(
あか
)
いその口びるに触れてみた。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
チロチロと行く小溝の黒い水に、鬼火のような
紅椿
(
べにつばき
)
がグルグルと人の口を廻すように流れて、獄門橋という橋の名までが、まったく、夕方から夜の人通りを絶っている。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また、冬の日のわびしさに、
紅椿
(
べにつばき
)
の花を
炬燵
(
こたつ
)
へ乗せて、籠を開けると、花を
被
(
かぶ
)
って、密を吸いつつ
嘴
(
くちばし
)
を
真黄色
(
まっきいろ
)
にして、
掛蒲団
(
かけぶとん
)
の上を
押廻
(
おしまわ
)
った。
三味線
(
さみせん
)
を弾いて聞かせると、
音
(
ね
)
に
競
(
きそ
)
って軒で
高囀
(
たかさえず
)
りする。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
紅椿(べにつばき)の例文をもっと
(4作品)
見る
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
椿
漢検準1級
部首:⽊
13画
“紅”で始まる語句
紅
紅葉
紅蓮
紅絹
紅玉
紅色
紅白粉
紅梅
紅殻
紅味
“紅椿”のふりがなが多い著者
有島武郎
吉川英治
萩原朔太郎
泉鏡花