“競”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きそ46.4%
22.2%
くら18.8%
くらべ1.9%
きお1.4%
きほ1.0%
かけ1.0%
せめ1.0%
1.0%
きおう0.5%
あらそ0.5%
0.5%
きそい0.5%
きそう0.5%
きそひ0.5%
きほひ0.5%
0.5%
せり0.5%
0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
怪盜風太郎が江戸を荒し始めてからザツト三月、江中の岡つ引が、腕によりを掛けてきそひましたが、何としても捉まへることが出來ません。
これからちょうど、その無尽むじんり札が始まろうというところ、身共の手に、首尾しゅびよく札が落ちたら、その上で御相談しようではないか
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かゞみにらくらをしてあごをなでる唐琴屋からことやよ、惣て世間一切の善男子、若し遊んで暮すが御執心ならば、直ちにお宗旨を変へて文学者となれ。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
それがもし二人集まればくらべをするからね。ああ実に風雅なものだよ。としきりに支那人をめている。余はポッケットからゼムを出してんだ。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お篠はカッとなって、きおい立った雌猫めねこのように逆毛を立てました。
この歌と並んで、「渡る日のかげにきほひて尋ねてな清きその道またもはむため」(巻二十・四四六九)という歌をも作っている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
屋根やねをはがれたトタンいたと、屋根板やねいたが、がたん、ばり/\と、かけつたり、りみだれたり、ぐる/\と、をどさわぐと、石瓦いしかはらこそばないが、狼藉らうぜきとした罐詰くわんづめのあきがらが、カラカランと
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ああ、この事件はあらゆる犯罪の中で、道徳の最も頽廃たいはいした型式なのでございます。そして、そのくろずんだどぶ臭い溜水の中で、あの五人の方々があえせめいていたのでございますわ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「つばりの御決戦をお覚悟ならば、ここよりは、あれなる前山、ぶつやまの方が、いちだんとよい、御旗場所かとおもわれます」
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このほか平等院、北の院などの強僧も加わり、武士には渡辺わたなべはぶく、播磨の次郎じろうさずくきおう滝口たきぐちなどその勢合せて千五百余人、眉宇に決意を秘めて三井寺を出発したのであった。
琴や生花を仕込んで純粋な日本娘風にしつけるのもわるくはないな……空想の泉は、空から湧いて来る雪と無限をあらそうて、それからそれへとはてしがない。
犠牲者 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
大盜ほひはびこりて
天地有情 (旧字旧仮名) / 土井晩翠(著)
先手さきては両藩の下役人数人で、次に兵卒数人が続く。次は細川藩の留守居馬場彦右衛門、同藩の隊長山川亀太郎、浅野藩の重役渡辺きそうの三人である。陣笠小袴こばかまで馬にまたがり、持鑓もちやりてさせている。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
歐米諸國をうべいしよこく寸尺すんしやく土地とちいへど自己じこ領分りようぶんとなさんときそひあらそひ、こゝに、一個いつこ無人島むじんとうでもあつて
それからは不平の事は日をうて加はつても、準備のはかどつて行くのを顧みて、慰藉ゐしや其中そのうちに求めてゐた。其間に半年立つた。さてけふになつて見れば、心に逡巡しゆんじゆんするおくれもないが、又踊躍ようやくするきほひもない。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
芋蟲いもむしあいちやんとはたがひしばらだまつてにらめをしてましたが、つひ芋蟲いもむし其口そのくちから煙管きせるはなして、したッたるいやうなねむさうなこゑ
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
金屋仙之助の竺仙ちくせんがある。竹川町のせり呉服商である。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
こおろぎの細々ほそぼそれて、かぜみだれる芒叢すすきむらに、三つ四つ五つ、子雀こすずめうさまも、いとどあわれのあきながら、ここ谷中やなか草道くさみちばかりは、枯野かれの落葉おちばかげさえなく、四季しきわかたずうた
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
るほどに売るほどに暮れた
行乞記:02 三八九日記 (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)