“鍔競”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つばぜ80.0%
つばぜり20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左膳の濡れ燕を、頭上斜めにかざして、ガッシリと受けとめるが早いか、二本の剣は、さながら白蛇のようにもつれ絡んで……鍔競つばぜり合いです。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それはむしろ、暴ともいうべき鍔競つばぜりをしかけて、いきなり金吾を押して来ました。場なれのした彼の大胆と、その上背うわぜいから押してくる圧倒です。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あっ!」と、その時、孫兵衛のほうに、不意に息が抜けたのは、ヒタ押しに上方から鍔競つばぜりを押す気ごみであったらしい。かれの上体ははずみをくって、坂を斜めに泳いでしまった。すると
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)