“つばぜ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鍔競80.0%
鍔迫20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
押せば押し返し引けば附け入る、粘りを持った鍔競つばぜり合い! 鍔競り合いの恐ろしさは、離れ際の一刹那にある。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
シュッシュッと刀競かたなぜりにり合って、あわや鍔競つばぜり——双方必死の足技あしわざを試みつつ、タタタタと押しつ押されつの息喘いきあえぎ、昼なら玉なす脂汗がどっちにもギラギラ見えたであろう。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鍔迫つばぜり合いの姿勢となった、山県紋也と桃ノ井兵馬とは、交叉された二本の太刀をへだてて、互いに眼と眼とで睨み合った。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、鏘然しょうぜんたる大刀の音がしたが、見れば二本の白刃が、しまを織っている日光の中に、鍔迫つばぜり合いをなしていた。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)