“息喘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いきぎ37.5%
いきせ37.5%
いきあえ12.5%
いきき12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし情けないことにはすぐ息喘いきぎれが出て来て、尖った肩でせいせいいうのだ。それに反して又八の肉体はなんといっても若かった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頼朝、実平だけを残して、あらましは皆、落ちのびて行った頃、乱軍の中で見失った飯田五郎が、息喘いきせいて、追いついて来た。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
シュッシュッと刀競かたなぜりにり合って、あわや鍔競つばぜり——双方必死の足技あしわざを試みつつ、タタタタと押しつ押されつの息喘いきあえぎ、昼なら玉なす脂汗がどっちにもギラギラ見えたであろう。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、いまそこの門を、息喘いききって駈けこみながら、玄関へはおとなわず、家の横を、見まわしている娘があった。