“喘息病”の読み方と例文
読み方割合
ぜんそくや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旧式の機関車がその道路の真中に立ちはだかって、老いぼれの喘息病ぜんそくやみみたいに、ゼーゼーと白い息を吐いている。市外の、ここは場末のどん尻だ。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
語勢に力を付けたはずみにたんがつかえたのでもあろうか、喘息病ぜんそくやみのように咽喉のどの奥をぜい/\鳴らして息を入れた。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
喘息病ぜんそくやみの父親と二人の小さな妹、それらの生活が母親だけにかかっていた。仕事といわれるかどうか知らないが、母親は早朝からのふき豆売り、そして夕方はうどんの玉をあきなった。
白い壁 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)