改定史籍集覧第十三冊別記類の中に載っている豊内記と云う書は、一名を秀頼事記と云い、大坂の滅亡を見届けた高木仁右衛門入道宗夢の物語を、桑原求徳が書き集めたものであると云うが、同書上巻の一節に石田三成が嫡子隼人正重家の後日譚が見えている。曰く、 …
著者 | 谷崎潤一郎 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「大阪毎日新聞」「東京日日新聞」1935(昭和10)年1月5日~6月15日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約2時間34分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約4時間16分(300文字/分) |