“水汲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずく34.8%
みずくみ34.8%
みづく17.4%
みづくみ13.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小平太は窓のそばへ寄ってのぞいてみようかとも思ったが、長屋の者が水汲みずくみにでも出て、見つけられたらというような気がして、じっと我慢して立っていた。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
「いえ、裏の断崖の水汲みずくみ道をつたって、杉坂を越えれば佐竹さたけ様の御領分です。大丈夫みつからずに行って来られますわ」
峠の手毬唄 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
薪とる里人さとびとの話によれば、庵の中には玉をまろばす如きやさしき聲して、讀經どきやう響絶ひゞきたゆる時なく、折々をり/\閼伽あか水汲みづくみに、谷川に下りし姿見たる人は
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
天秤棒てんびんぼう兩方りやうはうかた手桶てをけをかついだ近所きんじよ女達をんなたちがそこへ水汲みづくみあつまつてます。みづ不自由ふじいうなところにうまれたとうさんは特別とくべつにその清水しみづのあるところをたのしおもひました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)