“近所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんじょ69.3%
きんじよ26.8%
きんしよ0.8%
あたり0.8%
きんぢよ0.8%
きんぺん0.8%
そば0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近所きんじょいえの二かいまどから、光子みつこさんのこえこえていた。そのませた、小娘こむすめらしいこえは、春先はるさきまち空気くうきたかひびけてこえていた。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
いとな七日々々なぬか/\追善供養つゐぜんくやうも心の及ぶだけはつとめしが何分男の手一ツでをさなき者の養育やういく當惑たうわくひるは漸く近所きんじよとなりもらちゝなどしよる摺粉すりこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それから狩猟もなにしてしまつて家来が手を分けて探しますとやがて其中そのうちの一人は近所きんしよの村の桑畠の中の古井戸からかすかに女の叫び声が聞こえるのを聞き付けて縄を
金銀の衣裳 (新字旧仮名) / 夢野久作(著)
主人あるじらしき人の車その門にとまりしを見たる人まれなり、売り物なるべしとのうわさ一時は近所あたりの人の間に高かりしもいつかこのうわさも消えてあとなく
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
うちでは祖母おばあさんや伯母をばさんやおひなまで手拭てぬぐひかぶりまして、伯父おぢさんやぢいやと一しよはたらきました。近所きんぢよから手傳てつだひにはたらひともありました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「身許を包んでいたわけではありません。ただいま先生にも申し上げましたが、私は、この近所きんぺんの、山伏山のむこう側にあたる田万里たまざとというところの生れで——。」
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「主人の小言が始まると店中のものは近所そばへ寄りつきません」