“養育”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よういく33.3%
やういく11.1%
そだて11.1%
はぐく11.1%
はごく11.1%
はごくむ11.1%
ヒタ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ああ、病気びょうきってしたことがないよ。それも、二人ふたり子供こども自分じぶん養育よういくしなければならぬので、っているんだね。」
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
いとな七日々々なぬか/\追善供養つゐぜんくやうも心の及ぶだけはつとめしが何分男の手一ツでをさなき者の養育やういく當惑たうわくひるは漸く近所きんじよとなりもらちゝなどしよる摺粉すりこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そんなにして養育そだてて貰ッても露程も有難いと思ッてないそうで、この頃じゃ一口いう二口目にゃぐ悪たれ口だ。マなんたら因果でこんな邪見な子を持ッたかと思うとシミジミ悲しくなりますワ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
これを養育はぐくむことかなはず、折角頼みし仇討ちも、仇になりなん口惜しさ、推量なして給はらば、何卒なにとぞこの児を阿姐あねごの児となし、阿姐がもて育てあげ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
そなたこひ盟約ちかひ内容なかみ空誓文からぜいもん、なりゃこそ養育はごくまうとちかうたこひをもころしてのけうとやるのぢゃ、そなた分別ふんべつ姿すがたこひかざりぢゃが、本體ほんたいうないので不具かたはとなり、おろかそつ藥筐くすりいれ火藥くわやくのやうに
養育はごくむ事容易に非ず殊に實家さへぜつせし叔母に斯く孝行を盡す事人々譽合ほめあへり扨お梅も當年十八歳傳吉は廿六歳幸ひの縁と心中を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
幼神をとりあげ・養育ヒタす事を説くに、やはり選ばれた「島の清水」——淡路の瑞井——と、特殊な呪法とのあつたことが窺はれる。
唱導文芸序説 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)