“叶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かな94.9%
かの2.3%
かなは0.5%
かなう0.5%
かなっ0.5%
カナ0.3%
かのう0.3%
0.3%
かなひ0.3%
かなへ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私と云ふ先妻の長男を家庭内で冷遇することが少なからず後妻の気にふので、父はさかんに私を冷遇して後妻にびる癖があつた。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
夢見たばかりで男の願いはうたでないかと言ったとは、この方が道理に合ったようであり、読者諸士滅多に夢の話しもなりませんぞ。
を以てする時はお内義さまいつもお内義さまでは陰中に陽をずして天理ず、をり/\はりて理屈をいはざれば家内ず、さればとて理屈牝鳥をつくれば
御辺の行跡何とも無分別候、行末何になるべき覚悟に……弓馬は男の業也器用も不器用も不入候可稽古事也、国をむ文武二道なくては更にべからず候
桶狭間合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
身持のよい者に運の実がなる程理にた幸福と無上に有難がりしがり、一も二もなく田原の云事承知して
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
此足ですぐ、北へ廻つて、大阪越えから河内へ出て、難波まで、馬のふ処は馬で走らう、と決心した。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その晩、僕達四人は「」という家で顔を合せた。僕も菊太郎君も待合は初めてだった。実は在学中から二人の間に約束があった。
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
さりながらなふべきことならず、にもかゝるたんは、するならずしてするなり、いでよりは虚心平氣しにりてごとをもふまじと、斷念いさましくすゞしくなるは
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
親心に無き相見え、多少とも哀れには存じ候へども、私情を以て、公道を廃すらざるの道理に候へば、如何様申し候うても、ころび候上ならでは、検脈難き旨、申し張り候所、篠
尾形了斎覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
る樣に致しますれば必ずおじ成されますなと言ば長三郎は莞爾忠兵衞何分能き樣にとより外に言葉なきを聞流しつゝ奧へ至り主個夫婦に今日の始末箇樣々々と話しけるに夫婦の者も
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)