“かのう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狩野40.0%
化膿26.7%
嘉納15.0%
加納10.0%
可能3.3%
加能1.7%
1.7%
鹿野1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狩野かのう派末期の高貴なる細工ものよりも、師宣もろのぶの版画に驚嘆すべき強さと美しさが隠されていた如き事も、世の中には常にある事だ。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
「暑い季節ゆえ、気をつけて、化膿かのうさえなければ、傷は大したことはない、家中のものがおぬしの後には控えておるさ、心配しなさんな」
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
われ等は、かの全然瞑想にふけりて、自己の責務の遂行を等閑視とうかんしする、人気取式の神信心を排斥する。神は断じて単なる讃美を嘉納かのうされない。
喜三郎は寺の門を出ながら、加納かのう親子や左近の霊が彼等に冥助みょうじょを与えているような、気強さを感ぜずにはいられなかった。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
もつとも、さうさな「可能かのう」の工場こうぢやうの汽笛は
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
村を、南北へつらぬいている七尾ななお街道こそ、加能かのう両国をつなぐ動脈である。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一番知らせは、富山の商人田畑小兵衛たばたこへえで、佐々成政の軍隊を、加能かのうざかいの山中に行き迷わせ、三国山みくにやま嶮岨けんそから取って返して、金沢までの長途を、すねのつづくかぎり、駈け急いで来たものである。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その晩、僕達四人は「かのう」という家で顔を合せた。僕も菊太郎君も待合は初めてだった。実は在学中から二人の間に約束があった。
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「これは若いもの同志で『かのう』へ持ち込んで貰う方が宜かったです」
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
ただ安房あわ上総かずさの国で特筆されてよいと思いますのは、日蓮宗のお寺で名高い清澄きよすみ山やまた風光のよい鹿野かのう山に建具たてぐを職とする者が集っていて
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)