“安房”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あわ86.9%
あは8.2%
あんぼう1.6%
あぼう1.6%
あんばう1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このふた品を持って、北条安房あわどのを訪れ、幕府への御推挙を仰ぐとも、また一刀流を称して他に一家を構えようともこころざしどおりにいたせ
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(叔父が安房あは上総かづさへ武者修行に出かけ、二刀流の剣客と仕合をした話も矢張やはり僕を喜ばせたものである。)それから「御維新」前後には彰義隊しやうぎたいに加はる志を持つてゐた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
富岡達は、安房あんぼうの港へ上陸するのだ。船は、宮の浦の沖へ着いた。海岸は波が荒く、港もないので、沖あひに碇泊ていはくして、小船が、船客を運んだ。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
この連山の間の安房あぼう峠というので、これを越して白骨温泉へ出ると、都合二回、——一度は表から裏へ、今度は裏から表へ、日本アルプスを横断した事になるのだ。
木曽御嶽の両面 (新字新仮名) / 吉江喬松(著)
九時頃、やつと、船は安房あんばうへ着いた。こゝでも港がないので、照國丸は沖合ひへ停泊するのだ。
屋久島紀行 (旧字旧仮名) / 林芙美子(著)