“安房上総”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あわかずさ80.0%
あはかづさ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それですから江戸の悪党なんかは『おれの死ぬときは畳の上じゃあ死なねえ。三尺高い木のそらで、安房上総あわかずさをひと目に見晴らしながら死ぬんだ』
半七捕物帳:52 妖狐伝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
鼓村師は、庭へ出れば、安房上総あわかずさの山脈が、紫青く見えるのを知っているので、ふと、そんなことを言っている。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
天気のよい時白帆しらほ浮雲うきぐもと共に望み得られる安房上総あはかづさ山影さんえいとても、最早もは今日こんにちの都会人には花川戸助六はなかはどすけろく台詞せりふにも読込まれてゐるやうな爽快な心持を起させはしない。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)