“安房峠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あぼうとうげ80.0%
あばうたうげ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木曾路を取って京都へ帰ろうとした神楽師かぐらしの一行が、ふと道を間違えて、こちらへ入り込んだからやむを得ず、安房峠あぼうとうげを越えて、飛騨ひだへ抜けようとのことです。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
松本からは、島々を経て、安房峠あぼうとうげを越え、飛騨高山を通って、例の大家族部落と、合掌がっしょうづくりの屋根で名だかい白川村へ行った。白川の一夜など、忘れがたいものがある。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この平湯温泉から安房峠あばうたうげといふを越えて約四里、信州白骨へ通ずるのである。即ち白骨、上高地、平湯ひらゆ其他の諸温泉が相結んで一個の燒嶽火山を圍んでゐるのである。