“合掌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がっしょう79.2%
がつしやう15.1%
がつしよう3.8%
がツしやう1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八王子のざい、高尾山下浅川附近の古い由緒ゆいしょある農家の墓地から買って来た六地蔵の一体だと云う。眼を半眼に開いて、合掌がっしょうしてござる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
此時このとき堂上だうじやうそう一齊いつせい合掌がつしやうして、夢窓國師むさうこくし遺誡ゐかいじゆはじめた。おもひ/\にせきつた宗助そうすけ前後ぜんごにゐる居士こじみな同音どうおん調子てうしあはせた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ゆふおはりての宵々よひ/\いゑいでては御寺參おんてらまい殊勝しゆしように、觀音くわんをんさまには合掌がつしようを申て、戀人こひびとのゆくすゑまもたまへと、おこゝろざしのほどいつまでもえねばいが。
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
宗朝しうてう矢張やツぱり俯向うつむけにとこはいつたまゝ合掌がツしやうしていつた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)