“調子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうし57.6%
てうし27.1%
トーン5.6%
ちようし2.1%
しらべ1.4%
てふし1.4%
アクセント1.4%
ばつ0.7%
アクサン0.7%
トオン0.7%
ニュアンス0.7%
リズム0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その晩(ばん)の月(つき)は、明(あか)るかったのです。そして、地虫(じむし)は、さながら、春(はる)の夜(よ)を思(おも)わせるように哀(あわ)れっぽい調子(ちょうし)で、唄(うた)をうたっていました。
冬のちょう (新字新仮名) / 小川未明(著)
『それから後(のち)は』と帽子屋(ばうしや)は悲(かな)しげな調子(てうし)で、『私(わたし)の云(い)ふことを聞(き)かなくなつて了(しま)つて!まァ、何時(いつ)でも六時(じ)のところに止(とま)つてゐる』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
「さうしなければ自分の着物といふ気がしない筈だがね。色や柄が自分自身の調子(トーン)にしつくり合ふ点から言つてもそれがあたりまへだもの。」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
いかにもねばり強(づよ)い、あきらめにくい悲(かな)しみの心(こゝろ)が、ものゝ纏(まと)ひついたように、くね/\した調子(ちようし)の現(あらは)れてゐるのが感(かん)じられませう。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
また譬(たと)へば多くの絃(いと)にて調子(しらべ)を合せし琵琶(びわ)や琴が、節(ふし)を知らざる者にさへ、鼓音(ひくね)妙(たへ)にきこゆるごとく 一一八—一二〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
は即(すなは)ち作者(さくしや)が精神(せいしん)を籠(こ)めて脚色(きやくしよく)したるもの、而(しか)して其(その)殺人罪(さつじんざい)を犯(おか)すに至(いた)りたるも、實(じつ)に是(こ)れ、この錯亂(さくらん)、この調子(てふし)はづれ、この撞着(どうちやく)より起(おこ)りしにあらずんばあらず。
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
紳士たちの太(ふと)い聲音(こわね)と貴婦人たちの銀のやうな調子(アクセント)とが美しくからみ合つてゐた。
切って出た藤尾にさえ調子(ばつ)を合せていれば間違はない。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
仏蘭西(フランス)語の調子(アクサン)の変な所を思ふと英国の貴婦人で、ロダン翁の弟子として翁の身の廻りの世話をして居るのだらうと後(あと)で曙村が云つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
私が十年前に試みたやうな調子(トオン)をさへ含羞をもつて今もなほ、小娘の伏眼がちなたどたどしさで歌はれてゐるのを見ても、まだ私の心には多分な抒情の萌しがあると言へるのである。
忘春詩集:02 忘春詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
その噪(さわ)がしい華やかさ、そのロンドンらしい「遵奉されたる蕪雑(ぶざつ)さ」において、この「巷の詩」のもつ調子(ニュアンス)とすこしも変らないものを見出し得る町が
こゝは製罐部のような小刻(こきざみ)な、一定の調子(リズム)をもった音響でなしに、図太い、グヮン/\した音響が細い鋭い音響と入り交り、汽槌(スチーム・ハンマー)のドズッ
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)