“調子”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ちょうし59.7%
てうし25.2%
トーン5.0%
ちようし2.5%
しらべ1.7%
アクセント1.7%
ばつ0.8%
アクサン0.8%
トオン0.8%
ニュアンス0.8%
(他:1)1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“調子”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語(児童)30.8%
文学 > 英米文学 > 小説 物語(児童)21.1%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語8.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そうして遠くからきこえて来る楽隊の音は、また何ともいえない、やわらかいしずかないい調子ちょうしとなってひびいて来ます。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
科学者かがくしゃなら、空想くうそう事実じじつとして、しんずるわけにいかないと、ひややかな調子ちょうし
うずめられた鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こゑ調子てうしかすれるまで、そのむねとゞろいたのである。が、婿君むこぎみいさぎよく、
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ときにいつもはたものたれらつかまへて、尻上しりあがりの、すました調子てうし
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「さうしなければ自分の着物といふ気がしない筈だがね。色や柄が自分自身の調子トーンにしつくり合ふ点から言つてもそれがあたりまへだもの。」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
と、その孔雀の笑ひ声と、同じやうに、恰も音楽は孔雀の指導によつて奏されてゐるかのやうに、その調子トーンを低く落してコロコロと鳴り渡りました。
嘆きの孔雀 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
このうたこゝろよ調子ちようしも、おんかさなつてゐるところからてゐるのであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
さうしてこれらのうたは、みなうたつて氣持きもちのいように、調子ちようし調とゝのつてゐます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
またたとへば多くのいとにて調子しらべを合せし琵琶びわや琴が、ふしを知らざる者にさへ、鼓音ひくねたへにきこゆるごとく 一一八—一二〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
己が竪琴の高雅な調子しらべを一度として変えたこともなければ、自分の立っている高所たかみから、取るにも足らぬ哀れな文士仲間と同じレベルなどへは決して降ることもなく、地上のことなどには一切かまわず、常に世俗から遠く掛けはなれた
紳士たちのふと聲音こわねと貴婦人たちの銀のやうな調子アクセントとが美しくからみ合つてゐた。
と妙に甘ったれた調子アクセントで太い声を出した。
切って出た藤尾にさえ調子ばつを合せていれば間違はない。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
仏蘭西フランス語の調子アクサンの変な所を思ふと英国の貴婦人で、ロダン翁の弟子として翁の身の廻りの世話をして居るのだらうとあとで曙村が云つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
私が十年前に試みたやうな調子トオンをさへ含羞をもつて今もなほ、小娘の伏眼がちなたどたどしさで歌はれてゐるのを見ても、まだ私の心には多分な抒情の萌しがあると言へるのである。
忘春詩集:02 忘春詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
この「巷の詩」のもつ調子ニュアンスとすこしも変らないものを見出し得る町が、こんにちの倫敦ロンドンにたったひとつ存在しているとしたら、それは、「すでにロンドンの失ったものをロンドンに求める」無理な旅人にとって
こゝは製罐部のような小刻こきざみな、一定の調子リズムをもった音響でなしに、図太い、グヮン/\した音響が細い鋭い音響と入り交り、汽槌スチーム・ハンマーのドズッ、ドズッ! という地響きと鉄敷かなじきの上の疳高く張り上がった音が縫って……ごっちゃになり、一つになり、工場全体が轟々ごうごうと唸りかえっていた。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)