“トオン”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
色調60.0%
殿20.0%
調子20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
耳に聴くところの刻々の幻象イメエジは、韻律的に、舞台の物語を運んで行くのであるが、この韻律は、戯曲の制約が作者の想像と感覚を弾ませつつ生じるので、作品に一定の色調トオン
演劇論の一方向 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
巫女の家なる祝女殿内ノロドノチ、一族の本家なる根所ネドコロ殿トオン、拝所になつてゐる殿トオン、祭場ともいふべき神あしゃげ、皆火の神のない処はない。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
私が十年前に試みたやうな調子トオンをさへ含羞をもつて今もなほ、小娘の伏眼がちなたどたどしさで歌はれてゐるのを見ても、まだ私の心には多分な抒情の萌しがあると言へるのである。
忘春詩集:02 忘春詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)