“トーン”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
調子72.7%
色調27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
切迫塞つた苦しい、意識を刺戟する感想かんじでなくて、余裕のある、叙情的リリカル調子トーンのある……畢竟つまり周囲あたりの空気がロマンチツクだから、矢張夢の様な感想ですね。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
壁絨カアルベートもある、椅子も食卓ももちろん在る。だがこれ等が茲では物体では無い。すべては触れられぬ調子トーンに化し、目に見られぬ匂いに立ち登る。電燈の照明も文芸復興期の夢のままだ。
食魔に贈る (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そして、その生活の色調トーンなるものは、その時代の「言葉」に対する鋭敏な感性によつて捉へられるものです。
現代劇のない日本 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
それが作品の色調トーンを決定する。
劇作家としてのルナアル (新字旧仮名) / 岸田国士(著)