“ニユアンス”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
色調50.0%
色合25.0%
陰影25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よつてまた音韻以外、およそ言葉のもつありとあらゆる屬性——調子トーンや、拍節テンポや、色調ニユアンスや、氣分ムードや、觀念イデア——を綜合的に利用する。即ちかくの如きものは、實に言葉の一大シムホニイである。
青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
巧みに表現されて居ますが、それを包む肝腎かんじんの人間の心持こゝろもち色合ニユアンスや、味ひがけて居ます。
三作家に就ての感想 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
彼等の世界には陰影ニユアンスがない、遞層グラデーシヨンがない。調和ハーモニーがない。交響シンフオニーがない。從つて又眞正の意味の戰鬪がない。彼等の世界には唯盲目なる動搖があるのみである。一切を包む夜があるのみである。
三太郎の日記 第一 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)