“觀念”のいろいろな読み方と例文
新字:観念
読み方割合
くわんねん61.1%
イデア16.7%
かんねん11.1%
いでや5.6%
イデエ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どつと尻火を切つた中に、觀念くわんねんまなこを閉ぢたお六の姿、八五郎はさすがにその手を取つて引つかつぐ氣力もありませんでした。
時間を空間の上に架け、或る夢幻的な一つの觀念イデアを、現實的に辨證することの熱意である。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
たゞ地震ぢしんおこようすなは地震ぢしんはいかなる場所ばしよおいてどんな作用さようおこるかの大體だいたい觀念かんねんるため、地球ちきゆう表面ひようめんちか部分ぶぶん構造こうぞうべさしてもらひたい。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
觀念いでやもしくは心像いめえぢの世界に就いて
青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
かかる種類の人々は、「死滅する」といふ一般的な意見或は觀念イデエに對して感じ易くなつてゐるやうに見受けられる。彼等は中毒者に比較すべきだ。
色褪せた書簡箋に (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)