觀念イデア)” の例文
新字:観念
時間を空間の上に架け、或る夢幻的な一つの觀念イデアを、現實的に辨證することの熱意である。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
ある時は觀念イデアの中に永遠を見んと願ひぬプラトンのごと
和歌でない歌 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
よつてまた音韻以外、およそ言葉のもつありとあらゆる屬性——調子トーンや、拍節テンポや、色調ニユアンスや、氣分ムードや、觀念イデア——を綜合的に利用する。即ちかくの如きものは、實に言葉の一大シムホニイである。
青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)