“いろあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
色褪82.4%
色合17.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、色褪いろあせた古金襴こきんらんの袋に入っている。糸はつづれ、ひも千断ちぎれているが、古雅こがなにおいと共に、中の笛までが、ゆかしくしのばれる。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
像のりたるは色褪いろあせて、これを圍める彩畫ある板壁さへ、半ば朽ちて地にゆだねたれど、中には聖母兒せいぼじ丹粉にのこあざやかかなるもなきにあらず。
「どうだい、その色合いろあいは、たまらないだろうね。」と、老人ろうじんは、さもよろこばしそうにわらいました。
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
畜犬票ちくけんひょうが、ふるくなったような、おおきさも、色合いろあいも、そっくりでありましたので、もしこれをいぬ首輪くびわにぶらさげておいたら、だれのにも、畜犬票ちくけんひょうえるであろうとおもいました。
青い石とメダル (新字新仮名) / 小川未明(著)